東京駅の開業は1914(大正3)年。
「宝塚歌劇団」の初演と同年である。
いずれも100周年が目前である。
ちなみに私の父は1913(大正2)年11月生まれ、
今年99歳で来年にはいよいよ100歳を迎える。
さて100年を迎える丸の内駅舎は、辰野金吾の設計によるものである。
旧東京弁護士会館、中央大学の前身「英吉利法律学校」の校舎は
いずれも辰野金吾の設計によるものと知ったのだが、
旧弁護士会館は私も弁護士登録時、
その重々しい会館のお世話になったのでよく覚えている。
われわれの数知れない多くの先輩がその二つの建物の下で
日本の司法の歴史を作ってきたのだとするとなんだか感慨深いが、
同じ設計者の東京駅丸の内駅舎が100周年を機に、保存・復元工事が進められ、
それを現在進行形で毎日接することができたのも何かの縁であろう。
駅地下商店街など内部の改装と同時に進められ大きく変わり、
10月1日にグランドオープン、駅舎のライトアップも開始された。
ところで、それに先立つ9月22日の土曜日の夜、早めの食事を済ませ、
東京駅の壁面に何かが映るイベントがあるというので
家内に誘われるままに丸の内の東京駅前に行ってみると、
すでにかなりの人出で、その人数がどんどん増えていく。
そうこうしていると東京駅の壁面に、
なんだか華やかな色彩が浮かび上がり激しく動いている。
あわててカメラを取りだして写そうとしてみたものの、
動きが早くなかなかシャッターを切るチャンスがない。
緑色に映し出されたり、赤や黄色の炎が立ち上るような場面になったり、
あっという間に終わってしまった。
家内の説明によると、
これはJRが主催して行った丸の内駅舎保存・復元完成イベントの一つで、
「TOKYO STATION VISION」といいい、
駅舎の形状に合わせてプロジェクターでCG映像を映していたそうである。
主催者が予測していたより人出が多く車道まで人があふれたため、
警察の勧告により途中で中止したようであるが、
私たちは運よくこのイベントを見ることができた。
さて、グランドオープン以降、東京駅は新しい観光スポットである。
人気の一つは丸の内南口の天井ドーム。
ロビーに立ち止まった人が天井に携帯やカメラを向けている。
事務所は、丸の内南口から徒歩数分。
皆様もお近くにこられたら気軽にご連絡をください。
東京駅を観ながら一緒に丸ビルで昼飯でも食べましょう。