2011年06月19日

紫陽花の季節

紫陽花の色が美しい。
三好達治の乳母車という詩があります。
「母よー
 淡くかなしきもののふるなり
 紫陽花いろのもののふるなり」
 という書き出しです。

私は、
 「泣きぬれる夕陽にむかって
  りんりんと私の乳母車を押せ」
 という一節が大好きで、ここはずっと暗誦していました。
 紫陽花の色は、はかなげで、多様で日本人の心にあっていると思います。
 今回の宝塚星組の舞台でも薄紫をまとった柚希礼音と夢咲ねねのダンスシーンの色彩は私にはガクアジサイの色として記憶に残っています。
 さてそんな思い入れのある紫陽花ですが、本当に残念なお話し。 
私の自宅にも昨年まではいっぱいの紫陽花が咲いていました。
ところが、昨年私の間違った剪定で、今年はちょっぴりとしか咲きません。
ずっと植木屋さんに任せていたものを、道路にあふれるばかりに枝が伸びて通行人の邪魔になるのではないかと思い、自分で素人ながらに伐ってしまったのが間違いのもとでした。
あとの祭り。「何事も先達はあらまほしきことなり。」です。
さて、そんな嘆きの中で日曜日の散歩に出かけ、紫陽花を中心にカメラに収めてきました。
場所は妙正寺公園の近くから、清水・天沼一帯です。

青紫の紫陽花

白い紫陽花

赤紫の紫陽花

青紫と白のガクアジサイ

さて紫陽花ではありませんが、同じ散歩の日に写しました。

エゴノキの実

妙正寺池の鯉

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