法務省の公表ページ
http://www.moj.go.jp/kentou/jimu/kentou01_00039.html(なお、「法務省 可視化」で検索した方が早いかも)
日弁連の重要課題の一つである被疑者取調べの可視化について、8月8日法務省は省内勉強会の検討結果を発表した。
調査結果報告書と勉強会取りまとめはかなり大部の報告書であるが、その概要は5ページにまとめられた「取調べの可視化に関する法務省勉強会の検討結果(概要)」
http://www.moj.go.jp/content/000077865.pdfに集約されている。
江田五月法務大臣は、この結果を受けて「被疑者取調べの可視化の実現に向けて」
http://www.moj.go.jp/content/000077864.pdfを発表し、今後、法制審議会において具体的な制度設計の検討が速やかに進むよう要請し、かつ、最高検察庁にあててその一般的指揮権に基づく、「取調べの録音・録画に関する取組方針」
http://www.moj.go.jp/content/000077869.pdf
において、試行の範囲を拡大し、
① 現在の実施指針上録音録画の対象となる事件については原則として全事件について録音・録画を行う
② 例えば、否認している被疑者に弁解を尽くさせる場面を録音・録画するなど否認事件についても録音・録画の対象とするほか、身柄拘束の初期段階の取調べ、主要な供述調書の作成に係る取調べ、未だ供述調書を作成していない事項にかかる取調べ等を含め、様々な録音・録画を行う。
との具体的な措置を講ずることを求めている。
裁判官経験もあり弁護士出身の法務大臣として、可視化に反対する勢力も根強い中で、かつ不安定な政権状況の中での江田大臣のご努力に敬意を表さずにはいられない。
なお、道半ば、この「実現に向けて」が、本当に大臣の意向に沿って動いていくよう、決して後戻りさせないように、今後の動向を注視していく必要がある。