宝塚宙組公演「モンテ・クリスト伯」
5月10日より、東京公演が始まった。
5月幕開け後に1回観劇し、5月末に数人の生徒の皆さんと会食し、
6月何人かの弁護士の皆さんと2回目の観劇をする予定である。
モンテ・クリスト伯は、ご存じ、デュマの名作である。
私は宝塚の舞台でも、とりわけ名作ものは好きである。
予習と思い、4月に文庫本7冊を読み終えたのだが、
演出家が一幕の限られた時間内にどのようにのせるのか非常に興味深かった。
だが、見終わった時にはすばらしい感動に満たされた。
さすが宝塚。
宝塚バージョンの舞台として成功している。
また、凰稀かなめ、実咲凜音のコンビもよい。
なお、古いメモ帳をめくると、
宝塚を退団した安寿ミラと汐風幸のコンビでのモンテ・クリスト伯を
家内と一緒に見ていることが判明した。
今はもう印象が残っていないのだが、
汐風幸ちゃんが、メルセデスとアルベールの男女早変わりということを家内が覚えていた。
名作なので、また今年に外の舞台があるが、それも楽しみにしている。
ただ本作についてひとこと付言すれば、
最後の場面、アルベールをダンテスとメルセデスの間の子供としてまで
リメイクする必要はあったのかと思う。
ファントムでは、キャリエールを父親とすることで
ストーリーがかたち作られ大成功を収めたと思う。
しかし本作ではそこまでする必要がなく、
過去の最愛の男性ダンテス=モンテクリスト伯に対決するメルセデスの
文字通り母の命をかけたアルベールに対する愛と、
その後の展開で十分な盛り上がりはある。
むしろ他人の子供である方がダンテス=モンテ・クリスト伯とメルセデスの感情を
純化して舞台に表すことが可能なのではなかろうか。
なお、もう一つ99年を記念するショー。
見応えがあり、懐かしい場面あり、十分堪能させていたただいた。
これも秀作である。