~壮一帆のフェルゼンに納得~
6月19日、ベルばらフェルゼン編を観る。
ベルばらは文字通り宝塚の代表作である。
今年は月組のオスカル&アンドレ編に続く上演で、
今回フェルゼンに挑戦する主役の壮一帆は、
なんと六回目のベルばらだそうである。
そしてこの公演が、娘役トップ愛加あゆとともにトップお披露目公演である。
まず感想一言。
壮は本当にフェルゼンらしいフェルゼンで、ぴったりのはまり役。
過去フェルゼンを演じた日向薫や大浦みずきもみんなどちらかというと、
凛々しいスウェーデン貴族を演ずるにふさわしいタイプのスターであったが、
またここに新しいフェルゼンの誕生である。
愛加あゆも気品のあるマリーアントワネットであった。
今後の雪組も楽しみである。
今回は、汝鳥伶のメルシー伯爵、磯野千尋のルイ16世、憎まれ役ブイエ将軍の箙かおるの専科組、
今回から組長で配属されたオスカルの母の梨花ますみ、
これらの芸達者な脇役が周りを固めて安心してみることができた。
主役に続く、これからの雪組を担う若手にも一層頑張ってほしいと思う。
シゲニー・イートン