2013年10月24日

民主党と日弁連・弁政連との朝食懇談会

主要政党との懇談会の第二弾として、10月24日民主党との朝食会が開催された。

私は、2001年に日弁連事務次長に就任する以前から、
政党との懇談会の世話人的なことを引き受けてきた。
日弁連の総次長室は国会対策などの役割が多く、
その退任後も平成19年、20年と本林理事長の下で幹事長として全国支部作りなどに奔走し、
幹事長退任後も常務理事として継続的に弁政連にかかわっている。
次長から弁政連幹事長、というのは私のあとも続いており、
鈴木善和前幹事長、現職の出井直樹幹事長も日弁連の次長経験者である。

さて長年関与していると、議員とも親交ができてくるが、
現行の小選挙区制ではオセロゲームのように
自民党→民主党→自民党と激しい入れ替わりがあり、
昨年と今年の選挙で多くの知り合いの国会議員の方が議席を失った。
もっとも司法制度改革時代熱心に活躍されていた自民党の議員の方で、
先回議席を失い、昨年復活された方もおられる。

民主党も長年この朝食会の常連だった弁護士議員をはじめ何名かの議員が議席を失い、
メンバーの入れ替わりもあったが、
20年来の常連の党最高顧問の江田五月元参議院議長、
同じく最高顧問の横路孝弘元衆議院議長、
小川敏夫ネクスト法務大臣をはじめ14名の議員のご参加をいただいた。

朝食会は、平山正剛日本弁護士政治連盟理事長の挨拶ではじまり、
山岸憲司日本弁護士連合会の挨拶、江田五月党最高顧問の挨拶に続き、意見交換に移った。
災害復興問題、法曹養成・法曹人口問題、刑事司法改革及び国選付添人制度、
特定秘密保護法案等について、日弁連側の担当副会長の要請のあと、意見交換が行われた。

今国会は、会期が短いこともあって法務委員会関係においても提出法案が限定され、
継続の自動車の危険運転の致死傷罪の法案、
非嫡出子に法定相続分についての最高裁違憲判決を受けた民法・戸籍法の改正などに加え、
会社法の改正も加わったため、
国選付添人の範囲を拡大する少年法改正案が
次の国会に先送りされることになってしまった。

更生の可能性の高い少年について認められている国選付添人の範囲が、
成人に認められている国選弁護人の範囲よりも狭いということは
どう考えてもおかしな制度で一日も早い立法的解決が望まれるところである。

江田議員
出席議員の中央で最初に党を代表して挨拶する江田最高顧問

横路議員
結びの挨拶をする横路最高顧問

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