2013年12月01日

宝塚宙組「風と共に去りぬ」を観劇

宝塚の名作のひとつ「風と共に去りぬ」を観る。

主役のレットバトラーは、過去、
榛名由梨、鳳蘭、麻実れい、天海祐希、ほか
そうそうたるメンバーが演じ、相手役のスカーレットも、
一路真輝、瀬奈じゅん、などのトップ男役が演じたこともある作品である。

今回は、鳳稀かなめ、バトラーと、スカーレットは二人の役変わりのほか、
隠れた本心と心の葛藤を表す分身のスカーレットⅡも役変わり、
さらにはアシュレも役変わりという目まぐるしい配役だ。

この公演で退団する悠未ひろも、
日によってアシュレとルネを演ずるという役まわり。

鳳稀かなめのバトラーに特段の異議はないが、
あまりにもこの配役は目先にとらわれたとしか言いようがない。

もっとじっくりやらせてはどうか。
100周年を翌年に控えた東京の見納めとしては、
せっかくの名作をおとしめた気がしてならない。

過去の名舞台に倣えば、美しいスカーレットに美系の鳳稀かなめ、
男らしいひげのバトラーには、
今は数少なくなったいわゆるくさい男役の悠未ひろ、
こんな配役で役変わりなく、通しでやるなどというのがベストオーダーではなかったか。

鳳稀のスカーレットは、多くのファンの意見としても取り上げられていた。
私が見たこの日は、スカーレットが七海ひろき、
アシュレは朝夏まなと、ルネが悠未ひろ、スカーレットⅡが伶美うらら、
メイベル純矢ちとせの日であった。
もちろん私は千秋楽に別のバージョンを観るのだが、
これを持ってもう一度劇場に足を運べというのなら、筋違いであろう。
今後の公演にあたっての劇団の再考を望む。

東京宝塚劇場一階ロビーの100周年記念のクリスマスツリー
東京宝塚劇場一階ロビーの100周年記念のクリスマスツリー

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