お正月、近くの天沼八幡に初詣。
あとは自宅でお雑煮を食べ、駅伝を観ながらのんびりと過ごす。
箱根駅伝は母校中央大学が不調。
来年はまた予選会からの出場で、往年の面影はない。
司法試験合格者数と駅伝は常にトップを争ってほしいものだ。
100周年を迎えた宝塚歌劇の東京での新年の幕開けは
雪組の「Shall weダンス?」である。
いわずと知れた1996年の周防正行監督の映画の舞台化。
ところで周防正行監督は、法曹界では刑事司法の分野で知られている。
現在、法制審議会の新時代の刑事司法制度特別部会の委員を務めておられ、
何よりも痴漢冤罪事件を描いた「それでもボクはやってない」が話題を呼んだ。
さて、宝塚版「Shall we ダンス?」であるが、
まず舞台を外国に移したのが、宝塚版ならではの成功。
壮一帆扮する主人公ヘイリー・ハーツは平凡な会社員。
それが、ふとした思いでダンス教室に足を踏み入れ、様々な体験をする。
壮の演技がいい。
パソコンに囲まれ、厳しい部下の進言の対応などで疲れ
会社で眠ってしまう壮。
頭の中はダンスのことだけでいっぱいで
駅のホームでステップを踏む壮。
ダンスはやめようと思いカーディガン姿で自宅でくつろぐ壮。
みんなつながっていながら、
なぜか日常と非日常的な憧れの現実化が混在しつつ、
ごく自然に過ぎてゆく日々。
それに絡む会社の同僚ドニー役の夢乃聖夏のコミカルな演技がまた見物。
そしてヘンリーの妻愛加あゆの自然な流れの素直な感情表現。
最後は何となく泣くしまうあたたかさ。
素直に、自然に、何か感動する不思議な作品であった。