事務所では、毎年1月から入所した新人に対して、
すべてのシニア弁護士が、自らの得意分野についての講義を行っている。
私は、法律業務についてだけでなく、
事務所の歴史と司法改革と弁護士会をテーマにお話することにしている。
前者では「伊藤茂昭法律事務所」として一人で独立した経緯から、
数ヶ月の経費共同を経て完全な収入共同として出発した「伊藤・松田法律事務所」、
山端康幸税理士事務所との共同の体制「東京シティ法律税務事務所」の後、
30名の東京シティと19名のユーワパートナーズが合併し
「シティユーワ法律事務所」ができた経緯、
そして弁護士126名が所属する現在の事務所へと成長した過程を話すことにしている。
また、後者のテーマでは、自らが日弁連事務次長としてかかわった司法改革や、
近時の弁護士会の状況などについて語ることとしている。
そして、もう一つの毎年恒例の楽しみが、これらの講義のあと、
新規入所者と一緒に毎年六本木ヒルズのステーキを食べに行くことである。
今年は、2回の講義とは別の2月21日にその食事会を行った。
ヒルズの51階から観る夜景は美しく、
また食後に展望台を回遊しての談笑を楽しんだ。
その後、ラウンジに再び戻って、事務所の歴史の裏話など、
聞かれるままに何でもお答えした。
若手の皆さんに望むことは、自分でクライアントを獲得する力をつけること、
そして何かしら専門分野を持つことである。
この事務所の創立の精神を受け継ぎ、
将来、事務所を背負ってたってもらいたいという気持ちを込めての食事会であったが、
まだまだ話し足らない気持ちで12時前にお開きとした。