東京弁護士会法友会では、定期的に東日本大震災の被災地訪問を行っています。
6月21~22日に行われた岩手県陸前高田市訪問には私も初めて参加しました。
21日の大槌町での日程には参加できず、同日の夕方から気仙沼市のホテルで行われた、
現地で活躍する「いわて三陸ひまわり基金法律事務所の在間文康先生の講演」から合流しました。
その日は、震災・津波被害の問題に高い関心を持って復興に熱心に取り組んでいる若い弁護士の人たちと一緒の懇親会に参加いたしました。
みんなみんな、すこぶる元気で、二次会に繰り出しました。
HEART BEAT BEXIというこんな珍しい色のタクシーが走っています。
翌朝、気仙沼の早朝の散歩に出かけ、魚市場に行きました。
全国のフカヒレの大部分がこの気仙沼で水揚げされているそうですが、
実際その様子を目の当たりにしてびっくりしました。
並んだフカの行列・・・。ただただ圧倒されました。
当日はまず、二班に分かれての行動。
私は初めて陸前高田を訪問したグループに入り、
震災後避難所のリーダーとして活躍し、その経験を生かし、
全国で防災活動を呼びかけている釘子さんのお話をお聞きし、
その後現地の案内をしていただきました。
皆さんを案内し、被害の痕跡などを説明する釘子明さん。
陸前高田の被災地は、かつての市街地が跡形もなく、
まるでどこまでも続く広い原っぱのようです。
この原っぱに、10メートル以上の土盛りをするため近隣の山を崩し、
ベルトコンベアで土を運び、土盛りをするというとてつもない作業が進められています。
石川啄木は私の好きな歌人ですが、
「頬につたふ なみだのごはず 一握の砂を示しし人を忘れず」との歌碑が
慰霊碑の隣に建てられていました。
津波から生き延びた「道の駅高田松原TAPIC45」という施設をみました。
大規模な仮設住宅の団地の中のコミュニティ図書室で、被災者の方と懇談、
そして近くの仮設を回りお話をお聞きすることができました。
東京弁護士会法友会は、復興事業用地の確保の促進、被災ローン減免制度の利用促進、
住宅再建支援制度の拡充と制度間格差の是正、震災関連死の適正な認定、
まちづくりへの住民意思の反映などを掲げて復興支援活動を続けています。
私もこの企画に参加し、おおいに勉強させていただきました。
この経験を弁護士会の活動に生かして行きたいと思います。