高校3年間を過ごした当時の新潟県高田市。
現在は直江津と併せて上越市となり、
平成の大合併ではさらに周辺の町村を合併して広域の上越市となっている。
上杉謙信の居城はもちろん堅固でなる山城の春日山城。
あとを継いだ上杉景勝が会津へ移封され、その後、高田に平城が築かれ、
徳川譜代の松平、榊原が高田を中心にこの地一帯を治めた。
いわば越後上杉が、徳川に乗っ取られたあとの支配のために築かれた高田城であるが、
今年はその1614年の高田開府から400年である。
街のあちこちに400年を記念する垂れ幕が下がる。
高田城址公園の周辺には、私の母校高田高校があり、
高校時代、私はこの公園のすぐ近くに下宿し、そこから通学していた。
桜の季節には、高田の夜桜の桜祭りが行われ、
「いくぅ~さするなら♪謙信公のようぉお~に♪
(それけんしんこうのよおぉぉに~)敵も♪情けになくような♪、
そうだ♪そだそだ♪その息だ♪その心意気~」と
スピーカーから流れ出る大音量の威勢のいい楽曲が
桜の季節には一週間から10日位は続いていたような気がする。
この桜と並ぶのが蓮。
高校時代、桜の季節はいやでも新学期だった。
しかし蓮の季節は夏休み。
夏休みがはじまると即日実家に帰ってしまうのが普通で、
蓮のもっとも美しい季節にゆっくり蓮を眺めた記憶がない。
そこで、今回はゆったりと蓮の高田城址公園を散歩した。
一面の蓮の花。
晴れていればこの先に妙高山が見えるはずだが、
あいにくこの日は曇っていて、そこまでは見えなかった。
これから大きく開く、咲きかけの小さな蓮の花。
大きく育ってほしい。
皆さま、桜の季節、蓮の季節に、是非越後高田を訪ねてください。