戦後70年目。私の会長談話は先にブログでご紹介した。
東京弁護士会の会報「LIBRA(リブラ)」、
今月10月号の特集は「戦争を忘れない-恒久平和と憲法の使命を考える-」。
東京弁護士会が、この夏、会をあげて開催した「伝える~戦後70年」企画が特集されている。
3週間にわたる戦争被害写真展。
写真展最終日にあたる8月7日には、たくさんの企画を実施した。
水島朝穂教授を招いての「戦争と市民」資料展、
海老名香葉子さんのお話をふくむ中学生の親子憲法ワークショップ、平和コンサート、
平山正剛先生・堀潤さん・小林節教授ご登壇の講演とシンポジウム…。
写真展には約1800名、 資料展には1日で388名、
中学生憲法企画には中学生40名を含む100名超、
コンサート&シンポジウムには341名の方々にご来場いただいた。
NHKはじめテレビ・新聞の報道も多く、すべての企画が成功裏に終わった。
写真は中学生に「戦争と市民」資料展を解説する水島朝穂教授の様子、
片隅で参加する私の姿もある。
この東京弁護士会戦後70年企画は、ベテラン・中堅・若手の多くの会員が、
担当事務局さんたちとともに膨大な時間を費やして準備にあたってくれた。
あらためて深く感謝する。
8月7日当日には、弁護士楽団「アンサンブル・フォウ・ユウ」
(ちなみに楽団名は私の所属会派「法友」のもじりである)をバックに
ソプラノ歌手中川美和さん(ちなみに当会会員のご令嬢である)の
美しい歌声が響く平和コンサートも催された。
会場となったクレオを埋め尽くし、立ち見も続出した満員の聴衆による盛大な拍手に包まれながら、
私は思った。
平和こそ正義であると。
戦争は、ただ悪であり醜く、人々のすべての営みを奪うものであると。
一見明白に違憲無効であり「採決」手続き的にも効力が疑われる安全保障法制の廃止を目指し、
東京弁護士会は今後も一丸となって不断の努力を続けていく。
残り半年の任期、会長の私もその先頭にたっていく決意である。