於 新橋第一ホテル;アンシャンテ
東京弁護士会には、昨年9月1日に発足した宝塚歌劇愛好会という
同好の皆さんが集う会がある。
9月1日は今から89年前の1927年に日本で初めてのいわゆるレビュー
「モン・パリ -わが巴里よ-」が宝塚で上演された日でもあり、
宝塚では「レビュー記念日」とされている。
私たちもこれにあやかり創立の日を9月1日と決め、今年1周年を迎えた。
愛好会の前身は、
私が主宰し、30年来活動を続けてきた
「すみれを後援するひまわりの会」である。
「すみれ」はもちろん宝塚歌劇の象徴の花、
そして「ひまわり」は弁護士バッチのデザインである。
略称「すみれ・ひまわり」は、
長年にわたり、副会長お二人の協力を得て、
生徒さんとのお食事会や観劇の会を継続してきた。
そして、昨年より広汎な会とすべく、
規約の作成、役員の選任、入会資格、入会手続き、
会費の徴収などの会計の整備を行い、何度かの準備会を経て、
創立総会を開催した。
そして現在では弁護士の家族等の準会員を含め、
40名を超えるところまで成長した。
愛好会の行事としては東京の本公演の観劇会を毎公演開催し、
年に数回東京弁護士会厚生委員会が会員のために企画する観劇会のお手伝いをしている。
そんな愛好会が1周年ということで開催したパーティーには49名が集まった。
メインは、宝塚の往年のトップスターの汀夏子さん、
その素晴らしい歌と軽妙なトークに出席者の大きな拍手がなりやまなかった。
私も汀さんにうながされて、壇上に上がり、
なぜ弁護士になったのか等の質問を受け、
法学部に転身前の医学部生時代の学生運動の話題に及び、
「過激派から歌劇派へ」とか、「ろうや」に入った経験のある「ロイヤー」などと
汀さんのトークに合わせたお話をさせていただいた。
客席にはゲストとして、元月組のこだま愛さん、元雪組の紫ともさん、
元月組の麻乃佳世さん、元花組の森奈みはるさんと、
四人の娘役トップスターが勢揃いして文字通り各テーブルで談笑に花がさいた。
また客席ゲストの四人のスターさんは順次、汀さんに促されて壇上に上がり、
現役時代や退団後のエピソードや
汀さんの激しい突っ込みに対するそれぞれの個性ある応対で客席をわかせてくださった。
森奈みはるさん
麻乃佳世さん
紫ともさん
こだま愛さん
(以上登壇順)
こだま愛さんは、7月16日に再演された「ミー&マイガール」の
初演時の娘役トップとしてサリーを演じ、
麻乃佳世さんは、来年再演される「グランドホテル」の初演時のトップ娘役である。
参加者の中には汀さんの在団当時のコアなファンの方もおられた。
その方は一週間近くも劇場そばのホテルに滞在し、
劇場に通い詰めたとの逸話を披露された方である。
多くの方の昔からの繋がりがこの企画をきっかけに再現したことや、
新たな広がりができたことは、とても嬉しいことである。
愛好会は引き続き毎公演観劇会を開催して行く予定のところ、
一周年後も入会希望者が相次いでいるが、
弁護士会の若い会員が頑張ってくれていて、
なんとも頼もしい限りである。
シゲニー・イートン