2011年05月21日

5月東京宝塚劇場月組公演 「バラの国の王子」 ボーモン夫人作 ~美女と野獣より~  ショー ONE -私が愛したものは・・・-

5月の宝塚は前半所用があって劇場に足を運べず、観劇が中日を過ぎてからとなった。
 土曜日の東京宝塚劇場前

この公演は、もともとは、ギリシャ・ローマの神話にもその原型が見られるという有名なお話の舞台化。
 この数千年、すべてこの世に生きてきた大人たちが、時代が変わっても、文明が進化しても、どのような文化の中にいても、何を尊重し何を大切にして生きるかという、普遍的なテーマ。子供向け寓話が元であるだけにきわめてわかりやすい宝塚バージョン。
 霧矢大夢。野獣にしては、美しいのは宝塚。小鳥たちや、動物たちもそれぞれの工夫でそれぞれの持ち味を出している。単なる動物ではなく、もともと人間が魔法によって姿を変えさせられたということが背景にあるので、動物そのものを演ずるよりははるかに違和感がない。
 相手役ベルの蒼乃夕妃。清いやさしい真実を見抜く力をもって王子と家来たちの魔法を解く力となる。好演。霧矢との演技力の確かなコンビで充分楽しめる。
 
 さて、大震災後、宝塚歌劇団は公演ごとに、被災者のための募金活動を行っている。
今回は、出演者一同の被災者の方への寄せ書きがホールに掲示されている。

ショーのタイトル「ONE」に重ねて、心を「ひとつ」には、トップスターきりやん。

全国各地で集められている義援金が一日でも早く被災者の方々に届きますように。そして一日も早い復興を祈ります。

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